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●ファイブバック
1950〜1960年代にイタリアで流行した戦術であり、
通称カテナチオと呼ばれる。
イタリア語で「カギを掛ける」、「閂(かんぬき)」と
いう意味。
4人のセンターバックの後ろで左右に動くスイーパーの
動きがかんぬきを差す動きに似ていたところから、
そう名付けられた。
また、カギを掛けたように守備が堅い戦術という意味もある。
オーストリア人監督のカール・ラパンが用いた、
「verrou」(ドアボルト)システムにその起源を持つ。
完全に守備を行う選手(verrouller)をディフェンスラインの
後ろに置く戦術であった。
イタリアの各クラブチームはこれを採用し、発展させたものが
カテナチオとなる。
その中でも有名なのが、ネレオ・ロッコのパドヴァや
エレニオ・エレラのインテルである。
特に1960年代、この戦術を用いたアルゼンチン人監督の
エレニオ・エレラは国内リーグ・タイトルや
ヨーロッパ・チャンピオンズカップを勝ち取り、
チームは「グランデ・インテル」と呼ばれた。
エレラのカテナチオは、マンツーマンで守る4人の
マンマーカーの後ろに、この4人が逃した相手アタッカーを
捕まえる守備の選手を置くというものであった。
4人のフルバックが相手の4人のフォワードをマンマークし、
その後ろで一人あまったスイーパーがそのカバーリングを
行うというものであった。
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