|
|
|
|
|
3-4-1-2 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
CF |
|
|
|
|
CF |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
OH |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
LWB |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
RWB |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
DH |
|
|
|
|
DH |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
CB |
|
|
|
CB(SW) |
|
|
|
CB |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
GK |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
1980年代から90年代後半にスリーバックを主体とした
フォーメーションの中で、最もポピュラーな3-5-2である。
実質3-5-2と言えば、3-4-1-2を指している事が
ほとんどであり、3-4-1-2と言う表記はあまり使われない。
1984年の欧州選手権でデンマーク代表監督の
ゼップ・ピオンテックによって考案された。
その後1986年メキシコW杯で優勝したアルゼンチン代表監督の
カルロス・ビラルドにより、徐々に形成されていった。
ストッパーのオスカル・ルジェリ、ホセ・ルイス・クシューフォに
スイーパーのホセ・ルイス・ブラウンで変則のスリーバックが
構成され、アウトサイドの右にエクトル・アドルフォエンリケ、
左にフリオ・オラルティコエチェアを配置し、この大会で強烈な
印象を残した。
ただ、それ以前にも1954年スイス大会でハンガリー代表を
率いたグスタヴ・セベシュがマジック・マジャールと呼ばれた
MMシステムを披露し、1970年代にはイタリア代表が
カテナチオ(5−3−2スイーパーシステム)の以前に
採用していたフォーメーションは、どちらも表記だけ見れば
3−5−2である。
また1986年メキシコW杯以降、世代交代が進んだ
西ドイツ代表は当時監督を務めていたベッケンバウアーにより、
ドイツ式3-5-2なるものが登場し、この新フォーメーションの
登場に合わせるように3-5-2システムの申し子と呼ばれた
アンドレアス・プレーメが代表で頭角を表し始めた。
左右のアウトサイドがワイドかつ高い位置に張り出した中盤が
特徴的なこのポジションをウイングバックと呼ぶようになったのが
この時期ぐらいであった。
この様にルーツは様々で一言では言い表せないはが、
フォーメーションの構成が変化し時代の流れと共に必然の中に
生まれ、現在にいたるまでに、いくつものクラブや代表チームで
採用されるている。
当時の主流だった4−4−2に対する守備を重点に置き、
相手のツートップに対し、フォーバックではなくスリーバックでも
数的優位が保たれるとの発想から、ディフェンダーを
ツーストッパー+スイーパーという方法論に基づいて考案され、
対人能力に優れた2人をストッパーとして相手ツートップに
マンマークとしてつけ、スイーパーはそれらにマークのズレが
生じたときのカバーリング役としスイーパーが守備のバランスを
担うという考えであった。
ディフェンスの人数減らし、ミッドフィルダーに配置することで
結果的にデイフェンスラを3人にしたスリーバック、さらに
最大の特徴でもある厚い中盤が生まれた。
この特性を活かし中央の中盤を縦関係にすることで
役割分担を明確にし、オフェンス時とディフェンス時の切り替えを
スムーズに行うことができる。
また、ウイングバックの激しい上下運動で攻守を兼任する。
中盤の人数を活かした、プレッシング、ポゼッションに
適している。
|
前線のトライアングル(ツートップ+トップ下)による
中央突破やウイングバックの上下運動でサイド攻撃など多彩な
攻撃が仕掛けられる。
ウィングバックは戦術のキーポイントとなるポジションであり、
基本的に両サイドの1人づつしかいないために、単独での
サイド攻略を担う。
縦へのドリブル突破からのセンタリングや
サイドチェンジのパスなどが主な仕事である。
オフェンシブハーフの存在度が高くパス精度、ドリブル能力、
ボールキープ力、創造性、敏捷性などに優れた高い技術で
アタッカーを最大限に活かすためのゲームメイクを行い、
センターフォワードのサポートを常に意識する。
センターフォワードがディフェンスラインの裏へ抜け出たときの
ラストパスや両ウイングバックのサイド突破を活かすための
ワイドな展開などの役割を担う。
また、前線のスペースへの積極的な飛び出しでゴール前での
数的優位を造り出す。
ツートップの一角は決定力のあり個の能力に優れた万能型の
ストライカー、もう1人は長身で制空権がとれるフィジカルの
強いポストマンタイプが理想的。
|
基本的にはリトリートで守備を行い、ディフェンシブハーフが
2人いることで相手のセンターアタックに対しては強固で
安定感のある守備ブロックが形成できる。
スリーバックの性質上、どうしても両サイドに
大きなスペースができやすくサイドアタックに対して
脆さを見せることもあり、攻撃に人数をかける分、数的不利が
生まれてしまう。
これを極力回避するには、ウイングバックがどの程度の
守備意識を持つかによって局面は変化していく。
ただ、敵のサイド攻撃を警戒し過ぎるとウイングバックが
守備に偏り、実質ファイブバックになってしまい、
結果的に全体が縦に間延びしてしまうこもとよくある。
実際にはディフェンシブハーフやストッパーが空いたスペースを
ケアすることも必要。
ウィングバックには非常に多くの運動量が求められ、
攻撃後には戻りきれない場面がしばしば見受けられる。
どうしても自陣サイドが手薄になりがちで、人数の少ない
サイドのスペースを使われると脆さを露呈してしまう。
この様な局面でストッパーがサイドにずれると中央に
スペースができてしまい、非常に危険な状態を招いてしまう。
ディフェンシブハーフとサイド側のセンターバックとの連携が
重要になってくる。
時には激しい一対一の対応や逆サイドでボールが展開されてる際は
内へ絞りファーサイドに走りこむ選手をマークする必要もある。
ディフェンスラインはスイーパーを組み込んだときは
マンツーマンディフェンスで、相手のツートップに対応する。
フラットスリーの場合はゾーンディフェンスを敷いており、
局面によってオフサイドトラップを併用し相手の攻撃を
防ぐのだが、失敗するとディフェンスラインの裏に
膨大なスペースを与えてしまう諸刃の剣となってしまう。
オフサイドトラップは、ディフェンスラインでの連係が
非常に重要であるため、コミュニケーションが必要である。
これらをどう織り交ぜて守備を行うかはセンターバック3人の
戦術理解度によって決まってくる。
ディフェンシブハーフは多岐にわたり非常に仕事量が多く、
サイド後方とディフェンスライン前方にできてしまうスペースの
カバーリング、ロングボール・クリアボールなどの
ルーズボールを中盤でしっかりと収め攻撃の起点となる。
また、身体的な接触を要する相手選手へのプレッシングに
至っては、中盤だけでなく時にディフェンスラインに参加し、
常にインターセプト・パスカット狙っている。
ボールを奪ったら攻守の素早い切り替えでカウンター攻撃に
転じやすく、オフェンシブハーフが下がり気味にポジションを
とっていたらポゼッションプレーも適用できるため、
攻撃の選択肢が広がる。
|
|
|
|
|
3−4−1−2 |
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|